大宮盆栽美術館で特別展「煎茶と盆栽~『盆栽』の夜明け」を開催、3月20日まで

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大宮盆栽美術館(大宮区)は2月10日から3月20日まで、特別展「煎茶と盆栽~『盆栽』の夜明け」を開催している。

江戸の園芸から現代の盆栽文化へと至る分岐点に、幕末から明治時代にかけて大流行する文人(詩書画を趣味とする人)による煎茶趣味がある。中国の文人文化に範をとり、上方(京・大阪)の文人たちが盛んに開催した煎茶会で、飾りの道具の一つとして盆栽が取り入れられた。この煎茶会を通して、江戸時代以来の鉢植えは、文人趣味の洗礼を受けて決定的な変化をもたらされ、現代に続く「盆栽」が成立していく。

同展では、文人趣味が与えた変化として、①呼称、②飾り方、③盆器、④樹形の4点を取り上げ、煎茶会図録や文人文化を示す資料から、今日の盆栽文化が成立した過程を紹介する。

大宮盆栽美術館の開館時間については、3~10月は午前9時から午後4時半(入館は午後4時まで)、11~2月は午前9時から午後4時(入館は午後3時半まで)。休館日は木曜日(祝日の場合は開館)。

観覧料は一般310円、高大生・65歳以上150円、小中学生100円。