漫画会館（大宮区）は２月24日から５月12日まで、収蔵品展「楽天の世界漫遊Ⅲ 世界を感じて～わが道を拓く、三光漫画スタジオ開設編」を開催している。
さいたま市が世界に誇れるものの一つに、日本近代漫画の先駆者・北沢楽天の存在がある。その邸宅跡に建つ漫画会館には、楽天自身の作品はもちろん、一世を風靡した漫画家として楽天が世界中から収集した美術資料や漫画に関する資料が数多くコレクションされている。
楽天の世界漫遊シリーズ展の第３回となる同展では、昭和４（１９２９）年から翌年にかけて、パリを拠点に〝世界漫遊〟の旅に出かけた楽天の軌跡から、イギリス、欧州周遊の滞在に焦点をあて、現地で描き、一年余りにわたって表紙を飾った『時事漫画』（『時事新報』日曜付録）などの作品や北沢楽天の邸宅に遺されていた資料を中心に紹介する。
また、最新の調査で判明した世界漫遊中に欧州で描き、ロンドンでの個展に出品した絵画「国技館」と、楽天が現地で描いた絵画「盆踊り」の下絵を初公開する。
開館時間は午前９時から午後４時半まで。休館日は月曜日（祝日の場合は開館）、祝日の翌平日。入館無料。
