東日本大震災から13年、さいたま市内9カ所に子どもたちを守る防災倉庫を設置

News

結婚式場や葬斎センターなどを展開するアルファクラブ武蔵野とサイカンシステムは3月11日、埼玉県の支援のもと、さいたま市子ども食堂ネットワーク、トヨタレンタリース埼玉、エイチスリー・ラボと協力し、さいたま市内9カ所の葬斎施設に災害時の非常食などを保管する防災倉庫を設置し、寄贈式を行った。

東京都に通勤する人も多いさいたま市は、発災時に交通機能が停止した場合、子ども達だけで数日間孤立してしまう可能性があることから、この防災倉庫は、そんな子どもたちを災害時のリスクから守るために役立つものとなる。

アルファクラブ武蔵野は令和2年11月に埼玉県と少子化対策の支援に関する連携協定を締結したことをきっかけに、冠婚葬祭施設を活用した子ども食堂やフードパントリーなどの子ども支援に取り組んでいる。

市内10区、約30団体の子ども食堂で構成される「さいたま市子ども食堂ネットワーク」の呼びかけによって、今回、さがみ典礼西大宮葬斎センター(さいたま市西区)、さがみ典礼やすらぎホール大宮(さいたま市大宮区)、さがみ典礼東大成葬斎センター(さいたま市北区)、さがみ典礼プリエ大和田(さいたま市見沼区)など市内9区にそれぞれ1カ所ずつ、計9カ所の葬斎施設を防災倉庫の設置場所として提供した。

東日本大震災から13年を迎えた2024年3月11日には、倉庫の設置作業を担当したエイチスリー・ラボや、水やお湯を注ぐだけで食べられる「アルファ米」を寄贈したトヨタレンタリース埼玉などが集まり、「さがみ典礼西大宮葬斎センター」で寄贈式を行った。

倉庫には「アルファ米」のほか、災害時のトイレや授乳スペースとして活用できるテント、生理用品などが保管され、発災時にはフードパントリーとして活用される。