埼玉県立歴史と民俗の博物館が「特別展『鉢形城主 北条氏邦』」を開催、5月6日まで

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 埼玉県立歴史と民俗の博物館(さいたま市大宮区)は3月16日から5月6日まで、特別展「鉢形城主 北条氏邦」を開催している。
 寄居町に所在する国指定史跡・鉢形城跡は、戦国時代に小田原北条氏が北武蔵(現埼玉県域)支配の重要拠点とした名城。北条氏邦は、3代目当主である北条氏康の子で、鉢形城主を務めた。同城の支配領域である現在の寄居町、秩父市、小鹿野町や周辺地域には、氏邦やその家臣団ゆかりの文化財が多く残されている。
 なかでも、小鹿野町両神薄に所在する法養寺薬師堂の木造日光菩薩・月光菩薩立像、木造十二神将立像は、氏邦とその家臣団が奉納したものとしてよく知られている。これらの仏像群は、令和元年度から同4年度にかけて全面的な修理が行われた。修理後初出品となる同展では、奉納当時に近い姿によみがえった氏邦ゆかりの仏像群を一堂に公開。近年における調査研究等の成果を踏まえつつ、鉢形城主北条氏邦をめぐる歴史像を描く。
 観覧料(常設展観覧料を含む)は、一般600円、高校生・学生300円、中学生以下と障がい者手帳等を持っている人(付添1人を含む)は無料。団体料金(20人以上)は、一般400円、高校生・学生200円となる。