埼玉栄中学高等学校

高校生による能登町での炊き出しにパルシステムが協力、スープ240分を提供

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 生活協同組合パルシステム埼玉は5月18日、埼玉栄中学高等学校(さいたま市西区)の総合探究部に協力し、石川県能登町で実施した炊き出し用食材を支援物資として提供した。

 埼玉県栄中学高等学校総合探究部の生徒3人は同日、さいたま市子ども食堂ネットワークが石川県能登町で実施した炊き出し活動に参加。パルシステム埼玉は、この支援活動にインスタントスープ240食分を提供し、生徒たちの活動に役立てた。生徒たちは能登町の被災状況を目の当たりにしながらも、炊き出しを通じ地域住民や子どもたちと交流を深め、人をつなぐ心の支援の大切さを学んだ。

 生徒たちはふだんの部活動で、西大宮の地域交流を目的とした「西大宮子ども食堂SAKAE」を開催している。この活動は、パルシステム埼玉がパートナー団体として応援する「さいたま市子ども食堂ネットワーク」にも参加しており、パルシステム埼玉と埼玉県栄中学高等学校総合探究部は、地域住民向けイベントのブース出展に生徒たちの協力を得るなど日ごろから連携している。今回の物資提供もこれまでのつながりから実現した。

 パルシステム埼玉は震災後、グループ全体の募金活動を利用者に呼びかけたほか、フードバンクを通じた飲料水などの物資提供で被災地を支援している。生活協同組合コープいしかわ(本部=石川県白山市行町)や全国生協、地域の支援団体と連携した宅配やボランティア支援への職員派遣などにも協力してきた。

 パルシステム埼玉は「これからも、今なお被災地で暮らす人たちが、一日でも早く『いつもの日常』を取り戻せるよう、多様な形で支援を継続していく」としている。