壁の穴

「壁の穴」伝統の3メニューが550円で楽しめる大感謝祭を6月18日に開催

Promotion

 焼肉坂井ホールディングスは、昨年の「壁の穴」創業70周年で第三火曜日に開催してきた伝統の3メニューが550円で楽しめる「大感謝祭」を今年も開催している。6月は18日(火)に開催。大宮ではそごう大宮店の「バーチョ ディ ジュリエッタ 」で提供する。3つのメニューは「辛子明太子と高菜のスパゲッティ」「壁の穴風ナポリタン」「〝伝説〟のミートソース」となっている。

 「辛子明太子と高菜のスパゲッティ」は、辛子明太子と高菜の間違いない組み合わせで、ピリッと心地良い辛みがクセになる。「壁の穴風ナポリタン」は、数あるナポリタンの中でも何かひと味違う商品で、パスタ専門店のノウハウが詰まった壁の穴風ナポリタン。独自のレシピで改良し、素材の味を生かした仕上がりになっている。「〝伝説〟のミートソース」は、野菜の旨みと肉の味わいを最大限に生かすために素材にこだわり、丁寧に時間をかけて仕上げたもの。シンプルな中にも壁の穴の歴史と想いを感じることのできる逸品だ。「壁の穴」70周年記念大感謝祭の実施店舗は、壁の穴全店舗と「バーチョ ディ ジュリエッタ そごう大宮店」となる。

 壁の穴は、1953年に「Hole in the wall」の店名で東京都中央区田村町(現西新橋)にオープン。創業者は「和風スパゲティの元祖」と称される成松孝安。成松はある日、横須賀の海岸でCIA初代東京支局長、ポール・ブルーム氏と偶然に出会いそのブルーム邸(渋谷神山町)に執事として従事することになる。その後、日本の指導的知識人を集めた「火曜会」(ブルーム氏が主催=日本からの情報収集を目的)にも参加するようになる。サンフランシスコ講和条約締結後に「火曜会」は終了。そしてブルーム氏らから資金を得てスパゲティ店を創業する。当時はミートソーススパゲティのみ提供していた。

 オープン当初はイタリア料理に精通している客に試食をしてもらい、その意見を元に茹で時間などを調整していったため、注文を受けてから茹で始めるというスタイルをとっていたとされている。また、磐梯(ばんだい)のスキー場の一部で支配人も務めていた成松は、猪苗代の納豆ご飯を食す高松宮様を見て納豆スパゲッティを研究したり、しめじスパゲッティ、椎茸スパゲッティ、うにスパゲッティなどを考案したり、のりや青じそをスパゲッティにトッピングしたり、昆布の粉をスパゲッティの隠し味に入れたりして、和風スパゲッティを始めとする200種類ものスパゲッティを考案し、「和風スパゲッティの元祖」と称された。また、渋谷「壁の穴(1963年オープン)」は、たらこスパゲッティの発祥店でもある。

 店名の由来

 シェイクスピアの有名な戯曲「真夏の夜の夢」に出てくる言葉「Hole in the Wall(壁の穴)」からとったもの。恋人同士が壁に開いた穴を通して囁きあうというシーンがあるが、原作では二人が結ばれるまでの障害を壁にたとえている。つまり、「壁の穴」は障害を乗り越えて心を通じ合わせるために存在したのだ。この話のように「お客さまとの交流を大切にしたい、いつも心を通わせていたい」という想いを込めて「壁の穴」という名前をつけたという。