東日本旅客鉄道(JR東日本)は9月3日、さいたま市の大宮駅西口における桜木駐車場用地活用事業「(仮称)桜木PPJ」の開発敷地内に、寝台特急カシオペア号の「1号車スロネフE26」を移設展示すると発表した。このプロジェクトは、大宮駅西口の市営駐車場である桜木駐車場の一部で開発する総延床面積3万㎡を超える大型複合施設で、商業棟、オフィス棟、駐車場棟、フィットネス棟、MICE・結婚式場棟の計5棟で構成し、新たなビジネス、文化、ライフスタイルを生むウェルビーイング拠点「Omiya Well‐being Station」をコンセプトとして竣工は2027年春を予定している。この車両の移設展示で、桜木PPJを〝鉄道のまち大宮〟を象徴する施設とし、地域エリアのシンボルとなる施設として整備していく。車両や隣接する整備予定の広場空間とともに、地域の憩いの場、様々なイベントが行われる賑わい空間として地域交流に資する移設展示とする。
設置場所は桜木PPJ開発敷地内(北東の広場空間に隣接して整備する予定)で、移設車両は1号車スロネフE26(展望室タイプのカシオペアスイートを有する車両)。解説板等寝台特急カシオペア号の来歴を学べる機能整備、見学デッキ等の整備、鉄道ふれあいフェア(仮称)や第五地区公園等と連携したイベント等の実施などを予定している。

寝台特急カシオペア号の名称は、夜行列車をイメージできる「星座」の名前から採用した。「カシオペア」はギリシャ神話に登場する王妃の名前。北極星を中心に「北斗七星」と対となり一晩中北の空に輝く星座で、独特の「W型」をしており、これが「オールダブルデッカー(2階建て)」「オール2人用個室(ダブル)」などをイメージできることから名称として採用された。JR東日本では客車としてはじめての本格的なステンレス鋼を用いた軽量構造を採用。寝台車と食堂車は2階建て構造として、空間の有効活用を図っている。座席車(ラウンジカー)は高床構造化して眺望の向上を図っている。客室は、カシオペアスイートが7室(うち6室はメゾネットタイプ、1室は展望タイプ寝室)、カシオペアデラックスが1室で、いずれもシャワー・トイレ・洗面台が完備されている。また、カシオペアツイン80室は居間兼寝室タイプの2人用個室でトイレ・洗面台が設置されている。
同社は「寝台特急カシオペア号の移設展示を通じ、このプロジェクトが大宮の立地や既存の都市の魅力等の強みを生かしながら、ヒト・モノ・情報等が集まり相互に交流し『新しい価値』を創造・発信する場となり、多様な資源が集まる『東日本の対流拠点形成に資する機能の導入』の実現につなげるべく、さいたま市が進めるまちづくりに貢献していく」としている。同社は大和ハウス工業、大和ハウスリアルティマネジメントとともに、このプロジェクトを2025年4月15日に着工した。




